立石山VS高所恐怖症おばちゃん、死闘の全記録

立石山の岩場と絶景

福岡近郊の絶景低山として圧倒的な人気を誇る、糸島市「立石山」。

ご近所さんたちに「子連れでも軽装で気軽に行けるよ。

駐車場から15分も登れば頂上で、海×山の絶景が拝めるよ〜!」と聞いて

家族4人、のこのこと出かけて来ました。登山の様子をレポします!

登山口は、芥屋海水浴場の奥。9月は草がぼうぼう

芥屋海水浴場

透明度の高いビーチで知られる、ご存知、芥屋海水浴場。

ナビで「芥屋海水浴場」と検索してたどり着き「芥屋第一駐車場」(無料)に駐車しました。

ですが、ビーチにも登山口にもより近い「芥屋第二駐車場」(無料)も空いていたので

こちらの方に停めることをオススメします。

(海水浴シーズンにはなかなか停められないのですが 秋は空いてました)

「山頂で食べよう」と、お弁当とおはぎを作って持参していたのですが

すでにお腹が空いていたのでビーチでお弁当を広げました。秋のビーチもなかなか風情あり。

ビーチを出発し、キャンプ場を左手に見ながらさらに奥に進み

「本当にここでいいとかいな…」とちょっと不安になった頃、

左手に登山口が現れます。

立石山登山口

私たちが訪れた際には、登山口は草ぼうぼうで、水浸し。

今年(2018年)の3月に整備されたばかりと聞いていたのですが、

この猛暑で草取りできなかったのかな、と想像。

汚れてもいい長袖長ズボン、必須です。

立石山

序盤は森林浴気分で、木立の中を歩きます。

気持ちがいいです!

芥屋の絶景

ちょっと登っただけで、この絶景です!

「もうここでいいか」感もありますがせっかくなんで進みます。

岩場登場。こんな険しいなんて聞いてないよ!

立石山

15分ほど登ると少し視界が開け、巨石がゴロゴロ転がる岩場に出ます。

おお。福岡市内からちょっと足を延ばしただけで、こんなアドベンチャーが待ってるなんて!

どんどん険しくなるんやけどー!

軽装だと危ないレベルに感じます。

みんな、「気軽に登れる山」って本気で言ってる??

それとも私がヘナチョコすぎるだけなのかな。

底の磨り減ったランニングシューズを着用していた夫は

岩の上でツルツル滑り、見ていて冷える…

子どもたちも普通の運動靴なので、転落しないかヒヤヒヤです。

がっつり登山靴の私だけは、ビクともせず。

一年ほど前、メルカリでだいぶ安くなっているのを買った

中古のミレーの登山靴ですが、やはり登山靴は違います。

潔く負けを認め、巨石の麓でお留守番の巻

岩場を進むこと5分ほど。終わりは唐突にやってきました。

巨石が続く難所にさしかかり、さてどう乗り越えようかと岩に取り付いて見たところ

ふと足元を見ると、崖のはるか下に暗い海。

その光景が、わたしの高所恐怖症トリガーとなってしまいました。

もしかしたら、心を無にすれば、ここは越えられるかもしれない…

でもこのレベルの恐怖がずっと続くならもう無理。

うん、私はここで諦めよう!

仕事でもなんでもなく、好きで来てるだけでよかった。

自分の意志ひとつでいつでも辞められるもん。もう大人だし。

「もう無理っぽい。

ここで待ってるね。ゴメン、子どもをしっかりよろしく」と責任放棄すると

夫と子どもたちは「ええええ。一人だけいい登山靴履いてるのに…」と驚いていましたが

みんな私の高所恐怖症についてはよく知っているので、離脱を容認して

残りの行程は3人だけで行ってくれました…ゴメンね〜!

わたし自身はなんの葛藤もためらいもなく、危なくなさそうな岩に座ってお留守番。

ヒマだ…まさか、可也山(365.1m、2度登頂)より低い、気軽さがウリの山で

リタイアするとは思わないし、読みかけの本も持って来ていません。

子どもの小学校で必要な「松ぼっくり」を採集しながら待ちました。

「どこが頂上か分からん!」と狐につままれる

その後、待つこと30分。

私の離脱地点から頂上までは、残りわずかな道のりのように感じたので

家族は10分ほどで帰ってくると思っていたのですが、飛んだ見込み違いでした。

どうやら、わたしがいる場所からは頂上のように見えるところは実は頂上ではなく、

いくつかあるピークの一つだったようです。

以下は、家族の報告と家族が撮影した写真になりますが

難所と言えるのは私が乗り越えられなかった岩の付近だけで、

そのあとはしばらくは尾根が続いたそうです。

周辺には木もあって恐怖感は全くなかったとか。

(なんだ、それ知ってたらあそこだけ無理してでも行ったのに

…というのは負け犬の遠吠えですが)。

2度ほど、「あそこが頂上だ!」と思って到達して写真撮ったら

違った!ということが続いたそうで、夫は

「結局どこが頂上なのか分からなかった」とボヤいていました。

↑でも、娘が撮ってくれた写真の中にこんなのがあったので

おそらく認識していなかっただけで、どこの時点かで頂上には到達していたのだと思います。

芥屋と反対側の眺望だって。

なんとなく頂上っぽいところでなんとなくおはぎを食べ、

なんとなく撤収して来たのだそう。

合流して下山後、今更ながら下から山容を確認すると

立石山の謎

確かにピークが数カ所。どこが頂上だろ?!モヤ〜。

ちゃんと調べとけばよかった!!!

そうそう、「ちゃんと調べとけばよかった」と言えば、他にも。

実は、立石山には二本の登山道があって、

今回トライした登山道とは違うもう一本の別の道の方が、

みんなが言ってた「気軽に登れるよ♪」の道の方だったことに、あとで気づきました。

なんだ、そっちが良かったやん!!!

「簡単な山」「手軽な山」という先入観があって、行けばわかるとたかをくくり

リサーチを怠っていたことが敗因ですね…。

リベンジしたいところですが、家族は、また登るなら別の山がいいと言うので

いつになることやらです。

<勝敗>

○ 立石山 VS 高所恐怖症おばちゃん ×

<立石山>

標高210m

福岡県糸島市前原中央1-1-18

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