左目の視野の一部が欠けている!?
あれは30代半ば頃の話。車を運転していたとき、ふと、視野の一部に見えていない部分があることに気づきました。両眼で見ている分には気づかないのですが、片目づつをつぶって目の前で手を振ってみると、明らかに視野がちょっとだけ欠けているんです。しかも両眼とも!
メガネ度数マイナス12のド近眼で、飛蚊症や網膜裂孔といったさまざまな目のトラブルを経験していた私は、「これはやばい」と直感し、大きな不安を感じながらかかりつけ医に駆け込みました。
私から話を聞いた主治医も心配顔。いつもの“まぶたひっくり返し検査”(あれなんですか?)や眼底検査ではなく、視野検査をしてもらえることになりました。
暗い部屋に入って、光が見えるたびに手に持っているブザーを押すという検査を受けている間中、「目の病気?それとも、脳だったりして…」と、ドキドキソワソワ、落ち着きません。
そして、検査のあとすぐに診察室に呼ばれ、結果発表〜!
ただの「盲点」だった
「もうてんです」と告げられた一瞬、世界史専攻だった私は脳内で「蒙恬」と変換してしまい、「?」と話が繋がらなかったのですが、主治医の言う「もうてん」は「盲点」、つまり、網膜上にある視神経のない部分(生理的暗点)のことでした。
※Weblioによると、盲点とは「 網膜の、視神経が入ってくる部分。視細胞を欠くため光が当たっても光覚を起こさないが、ふだんは意識されない。…」ですって。盲点に当たる部分ではものが見えないのって、当たり前なんだ!
「盲点」という事象が本当に実際に物理的に目の中に存在していたなんて! 知らなかった! 単なる何かの古事成語かと思ってた。私が地学専攻だったから知らなかったのか!?生物を専攻した人にとっては常識なのでしょうか!?それとも私がアホなのか!?
ともあれ…主治医は、両目ともにあると聞いた瞬間から「それは盲点では」と思っていたそうなのですが、何らかの疾患がある可能性も拭えないということで検査してくださったようです。その姿勢は患者にとってはとてもありがたい。
というわけで今回は、「視野が一部欠けてる!」と認識した結果、「盲点」の存在を知ることができ、少しお利口になったという話でした。眼科にはお手数をかけましたが、病気じゃないとわかって安心でき、私にとっては本当に良かったです。
それ以来たまに、指の爪を使って盲点を確認して楽しむ遊びをしています。やったことがない人、ぜひ、挑戦してみてください!
(こちらのメガネ屋イナバさんのサイトで盲点テストが可能です)
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